鳥籠ノ砂

籠原スナヲのブログ。本、映画、音楽の感想や考えたことなどをつらつらと。たまに告知もします。

2012-04-09から1日間の記事一覧

性愛にとって死とはなにか? ――戸田誠二、唐辺葉介、島尾敏雄

1 戸田誠二の短編「小さな死」では、とある感染症患者(「血液感染あるいはセックスでうつる」病、とだけ記されている)たちと主人公との関わりが描かれている。一人目は小学生時代、差別と偏見に満ちたクラスのなかで、学校に通い続けていた「彼女」。二人…