2015-02-27から1日間の記事一覧
小森健太朗『神、さもなくば残念』はサブタイトルが示すとおり、2000年代以降における日本のアニメーション作品群について、思想的な語彙を用いながら批評していく書物である。 まず確認すべきは「モナド」の比喩だと言えよう。個々の共同体が相互不干渉…
大澤聡『批評メディア論』はサブタイトルが示すとおり、戦前期日本の論壇と文壇について論じたものである。しかしそれは単に日本の戦前期を文学史的に整理するのではなく、現代の批評が抱えている諸問題の起源を、批評が成立した戦前期に遡行することで見出…